平成28年 4月20日(水)に社会保険労務士 三塚浩二氏(三塚社労士事務所 所長)を講師にお招きし、第1回経営研修会を開催しました。
「 知っておくべき労務管理の知識と実務 」
①労働基準法・労働安全衛生法の理解・再確認
・労働契約、就業規則、労働安全衛生管理(健康診断、メンタルヘルス、腰痛予防等)
②介護事業所の労務管理の留意点
・採用、雇用契約、契約解除(解雇・退職)時の留意事項
◆採用面談時に確認すべきこと・してはいけないことは
◆就業開始時に説明すべきことは
◆年次有給休暇の付与方法は
◆労災をつかうと保険料が上がるのか
◆労災で長期療養となってしまった場合、解雇できるか
◆退職・解雇の考え方は
◆問題職員への対応のポイントは
◆何があればハラスメントになるのか 等々
三塚先生は医療事務として長く勤務されていた経験があるため、医療・介護業界の実情を踏まえ、我々が介護経営を行っている中で「気にかかっていたこと」を丁寧に拾い上げて、ご説明くださいました。
講義後の質疑応答でも、
「職員数が産業医の配置基準ギリギリで、超えたり超えなかったりする場合、どのように対応すれば良いか」
「体調不良で休業する職員の雇用継続について、どのように考えれば良いか」
「雇用契約月がバラバラの為、年休管理が煩雑になっている。良い方法はないか」
など、様々な疑問にご回答いただきました。
「ヒト・人材が全て」と言っても過言ではない介護事業ですので、「この事業所で働きたい、働き続けたい」と思ってもらえるかどうかで事業の成否が決まります。
今回の研修会は労働関連法規の基礎知識を確認し、日頃から気がかりであった実務面での疑問を解消していただくとともに、人材確保がさらに困難になる中で、この「労務管理」が介護事業において、いかに重要であるかを再認識できた、非常に有意義な研修会でありました。